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【SIerの激務の実態】忙しいと言われる理由や実際の働き方、残業への対処法を解説

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SIerが激務と言われる理由

SIerはよく激務と言われます。企業の口コミサイトやSEのインタビューを見るとわかる通り、残業時間が特に多い職種であることが想像できます。では、なぜSIerで働くと激務になりやすいのでしょうか?
SIerが激務と言われる理由は次の4つの理由からです。

  • 短納期のスケジュール
  • 仕様変更の多発
  • 無理難題なプロジェクトが多い
  • エンジニアの不足

短納期のスケジュール

システム開発はスムーズに進まないことが多く、最初に開発期間を十分に確保できていても最終的には短納期になってしまうことが頻繁にあります。開発期間中にクライアントと業務に関して認識齟齬があることが発覚しシステムの仕様を変更しなければならなくなってしまったり、複雑なシステムの開発になるとバグが多発し、開発・テスト作業が予定通り進まないことがよく起こります。納期を遅らせるということも一つの対応方法ではありますが、クライアントに迷惑がかかってしまうため、なかなか選びづらい手段になります。

仕様変更の多発

クライアントからの仕様変更が多発することで激務になることも多いです。要件や設計を確定させた後での仕様変更はシステムの品質に影響が出てしまうため、通常はあまり好ましくありません。しかし、クライアントは、システムへの要件の変更が開発を進める上で大きな負担になるということを必ずしも理解してくれてはいないため、仕様変更や機能追加の要望が頻繁に発生するプロジェクトもあります。

無理難題なプロジェクトが多い

クライアントから難しい要望を受けることもあるため、無理難題なプロジェクトになってしまうことも多くあります。「本番稼働までに不具合をゼロにしてほしい」、「不具合は上がってから1日以内で修正してほしい」、「仕様変更には全て対応してほしい」など、達成が不可能に近い依頼が来ることもしばしばあります。しかし、クライアントからの要求であるため難しい要求でも断りにくいことも多く、結果、激務のプロジェクトになってしまうこともあります。

エンジニアの不足

IT業界(情報通信業)の離職率は高いと言われています。厚生労働省が発表している資料「産業別入職と離職」によると、IT業界の離職率は9.2%となっています。過去に25%ほどだった年もあるため、だいぶ改善はされてきた印象ですが、数値だけ見るとまだ高めの印象を受けます。離職の主な理由としては、激務であることが挙げられます。たとえば、炎上しているプロジェクトにアサインされると、昼夜関係なくクライアントから緊急の問い合わせなどがあり、すぐに対応しなければならない場合もあります。体を壊してしまい会社を辞めるSEは多く、特にSIerの離職率が高くなっています。

そして、IT人材の需要が高まっていることもSEの不足の原因となっています。経済産業省が2021年2月に発行している資料「我が国におけるIT人材の動向」でも示されている通り、現在IT人材は不足しています。そのため、プロジェクトの仕事量に対して必要な人数をアサインすることができず、激務になってしまうプロジェクトが多くなっている現状です。
(参考:産業別入職と離職
(参考:我が国におけるIT人材の動向

SEは実際どれくらい激務なのか

SEのプロジェクトは激務になることが多いです。なぜなら残業が発生しやすい仕事であることがその主な原因になります。

  • 平均残業時間
  • 新3K(きつい、帰れない、給料安い)の実態
  • 残業なしの職場はあるのか?

平均残業時間

SEは昔から残業が非常に多い職種として有名でしたが、最近は業界全体で改善しようという動きがみられます。厚生労働省の調査「我が国における時間外労働の現状」でも示す通り改善はされてきているようで、2022年6月時点の情報通信業の所定外労働時間は15.5時間となっています。ただし、あくまで数字上の話であるということと、以前と変わらず残業が多い企業もまだまだ存在します。
(参考:我が国における時間外労働の現状

新3K(きつい、帰れない、給料安い)の実態

「3K」とは、「きつい、汚い、危険」の頭文字をとった言葉として有名ですが、SEの働き方は「新3K」と言われることがあり、「きつい、帰れない、給料が安い」という意味になります。最近では社員の働き方を見直すSIerも増えてきており、改善の兆しはあるものの、依然として激務となっている案件は多いようです。

・きつい

「予定外のタスクで残業が発生しやすい」、「システムトラブルでクライアントから呼び出されることが多い」、「納期が厳しいプロジェクトが多い」、などの理由からSEの仕事は激務になりやすく「きつい」と言われています。

 ・帰れない

プロジェクトによって異なりますが、定時退社できることが少ないため「帰れない」と言われています。忙しくない時期でも21時帰宅などになることは多く、忙しい時期は終電までもしくは徹夜で作業することも多くなります。 

・給料が安い

IT業界のシステム開発案件は多重請負構造になっている場合が多く、二次請け三次請けなど下流になるほど「給料が安い」状態になります。国税庁2020年分の資料「民間給与実態統計調査」を確認すると、情報通信業の平均給与額は約554万円となっており、全体の平均は約370万円となっているため、全体としては高くなります。しかし、下流のSIerとなると給料は安くなることや、激務で勤務時間が長くなっていることから、「給料が安い」と言われることもあります。
(参考:民間給与実態統計調査

残業無しの職場はあるのか?

案件によりますが、SEの案件は残業前提のプロジェクトが多くなります。システム開発のプロジェクトは、開発期限が近づくと急ぎの仕事が多くなり、プロジェクト全体を通して全く残業が発生しないプロジェクトは滅多にありません。中には、納期までに時間がある、顧客からの仕様変更が少ない、人手が足りているなど、残業が発生しにくいプロジェクトもあります。しかし、最終的にSEがどの案件に所属することになるかどうかを決めるのは企業になるため、残業無しの職場を選ぶことは難しいと言えます。

SEが激務から逃れる方法

SEであれば仕事をしていく中で激務になってしまうことは頻繁にあります。耐えられないほどの激務になってしまった場合は、何かしら対応する必要はあります。働き方を工夫する場合や、仕事自体を変えてしまう方法など、その対処方法はいくつかあります。しかし、どれが適切であるかはその人や働く環境によって異なるため、自分に最適な対処方法を見極めることが必要になります。

  • 働き方を工夫する
  • 仕事をスムーズにこなすスキルを身につける
  • プロジェクトを異動する
  • 社内SEに転職する
  • フリーランスに転身する

働き方を工夫する

仕事が激務になった場合やそうなってしまいそうである場合も、まずは仕事を変えることではなく、働き方を工夫し対応できないか考えることが重要です。仕事の工夫の仕方は無限にあるため、自分で調べてみることもできますし、自分の力だけで解決ができれば、自身の成長にもつながります。例えば、以下のような方法が考えられます。

・始業前に時間を作り、その日締め切りの仕事を終わらせるように努める
⇒日中は他のメンバーと一緒に働いている関係で想定外のタスクが発生することが多くなるため、優先順位をつけて仕事をすることが難しくなります。

・仕事が間に合いそうにない場合は、早めに上司に伝える
⇒仕事があふれていることを伝えれば、他の担当者をアサインしてもらえる可能性も高くなります。 

仕事をスムーズにこなすスキルを身につける

激務の原因が単純に自身のスキル・経験不足であると考えられる場合は、仕事に関する知識やスキルを身につけ仕事を効率化する形で解決することも検討します。SEにはプログラミングなどのハードスキルだけでなく、コミュニケーション能力や論理的思考能力などのソフトスキルも求められるため、スキル不足が激務の原因であることも考えられます。

仮にスキル習得に向けて努力し問題を解決できるのであれば、次のプロジェクトでも激務になる可能性を下げることができますし、キャリアアップにもつながるため、そういった意味ではおすすめの方法でもあります。ただし、明らかに就業時間内に完了できない仕事量である場合、この方法で激務を解決することは難しく、また、仕事とスキルアップの両方を頑張りすぎて精神的に不安定になってしまう可能性もあります。健康に悪影響にならないよう注意することが重要です。

プロジェクトを異動する

しっかり管理が行き届き順調に進んでいる現場に移動することも選択肢の一つです。SIerは通常多くのプロジェクトを保有していますし、企業にとっても社員を異動させることはメリットが多くあるため、社員と企業双方にとって、都合のいい選択肢になることもあります。たとえば、「社員に新しい知見・スキルを身につけさせることができる」、「社員に新たな刺激につながりモチベーションを向上させることができる」、「今の現場で身につけたノウハウを異動先で活かしてもらうことができる」などの効果が見込めると考えることから、企業が社員の異動願を積極的に検討してくれることもあるようです。現在の会社に在籍しつつ激務を解消したいのであれば、異動という選択は激務解消の有力な手段の一つです。

社内SEに転職する

社内SEとはSIerに所属するのではなく、企業で自社システムの導入、改修、運用などを行うシステムエンジニアを指します。社内SEは自社システムの案件がメインとなるため、外部と比べると激務になる可能性は低くなります。
一方SIerは外部の企業がクライアントとなるシステム開発プロジェクトに参画することがほとんどです。ユーザーが会社のお客様となってしまうためどうしても無理難題な要求が多くなりがちです。

結果、SE側の都合も通りやすくなり、現実的なプロジェクト計画が組まれていることが多くなります。

フリーランスに転身する

フリーランスに転身することも、プロジェクトを選ぶことができるようになるため、激務解消の手段の一つになります。エージェントに激務になっていない案件だけを紹介してもらうよう依頼することも可能ですし、プロジェクト参画後に激務になってしまった場合も、契約期間(プロジェクトごとに異なりますが、通常は数カ月ごとに更新します)が終わるタイミングなどで抜けることができます。また、前述の経済産業省が発行する資料からもわかる通り、IT業界は全体的に人材が不足しています。そのため、ITスキルがあればフリーランスで生計を立てていくことも難しくなく、激務の回避方法として有効な選択肢の一つになります。

ただし、フリーランスへの転身は、デメリットもあるため注意が必要です。たとえば、フリーランスは自分で仕事を探していくことになるため、会社員と比べると不安定になります。また基本的に、フリーランスは企業から即戦力であることが求められるため、経験が無い場合は企業に契約してもらうことは難しくなります。フリーランスへの転身を検討する場合は、デメリットも理解した上で選択する必要があります。

まとめ

今回の記事ではSIerの激務の実態についてご紹介しました。DX案件を探している方、事例を知りたい方は、ぜひfoRProまでご相談ください。

※案件単価は150~400万円、大手取引数100社超。
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