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【GCPとは?】目的別にオススメな機能を紹介

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GCPとは

GCPとは、Google Cloud Platform の略で、GAFAと呼ばれる米巨大IT企業の一つであるGoogleが提供しているパブリッククラウドサービスの総称です。非常に高速に大量のデータを分析可能な『Bigquery』や、非常に多機能なAIプラットフォームである『Vertex AI』、Googleにおけるオフィスアプリケーション製品群である『Google Workspace』など、多様なサービスが展開されています

 AWS、Azureとの違い

パブリッククラウドサービスには、GCPのほかに通販大手Amazonの子会社が運営する「Amazon Web Service(AWS)」、Microsoft社が運営する「Microsoft Azure(Azure)」があり、GCPとあわせて3大クラウドと呼ばれています。それぞれのシェアは2022年現在、AWSが約33%、Azureが約21%、GCPが約9%となっています。
ここでは、どのような違いがあるのか具体的に説明します。
(参考:Synergy Researchとcanalysの調査結果

AWSとの違い
パブリッククラウドで世界シェアNo1であるAWSと比較して、GCPが優れている点は、主に次の2点です。
【シンプルなサービス展開】
AWSは、量子コンピュータや5G通信システムなど、非常に幅広いサービスを展開しています。これと比較してGCPはAWSと比較すると非常に少ないですが、その分、どのサービスを使えばいいのか、わかりやすいという長所でもあります。

【マルチクラウド環境に向いている】
GCPはAWSと比較して、マルチクラウド(複数のパブリッククラウドを運用すること)に向いています。パブリッククラウドのデメリットの一つとして、他のクラウド利用をブロックされてしまうロックインが挙げられます。

しかしながら、GCPはロックインを回避し、複数クラウドを利用するためのサービスが用意されています。例えば、GCP上で代表的な分析ツールである、B『Bigquery omni』は、AWSやAzure上にデータがあっても、Bigqueryの速度・インターフェース分析に利用することが可能です。
また、GCPのサービスである『Anthos』を使うと、AWS上にGCPのコンテナ管理サービスである、GKE(Google Kubernetes Engine)を利用することが可能です。

Azureとの違い
次に、パブリッククラウドで世界シェアNo2であるAzureと比較して、GCPが優れている点について説明します。GCPの優れている点は主に3点です。

【単純な料金体系】
AzureはWindows、Microsoft365など、製品が非常に多岐にわたる分、ライセンスの考え方が非常に複雑になっています。一方で、GCPは従量課金やユーザー数に応じた課金体系となっているため、料金体系がシンプルです。したがって、資産管理やライセンス更新などの事務手続きがAzureと比較して少なく済むという特徴があります。

【安価な料金体系】
AWSやAzureと比較して、そもそも利用料金が非常に安価であるという特徴があります。アカウント開設時に付与される、GCP全てのサービスで利用できる300ドル分の無料クレジットが付与されるほか、特定サービスを毎月の上限枠まで無料で利用できる「Always Free」というサービスも用意されています。

また、Microsoft365は年々様々なサービスが展開されて非常に便利である一方、Microsoft365やWindowsのライセンスは、年々値上げされる傾向にあります。GCPは、料金改定などで一部値上げが行われるものの、同時に値下げも行われるケースが多く、ユーザーに極力不利益が無いような料金体系の変更が実施されています。

【安定したサービス展開】
Azureと比較した最大の違いは、自社で開発したプロセッサ(コンピュータの演算装置)をクラウドサービスとして展開していることです(2022年7月現在)。そのため半導体不足の影響を受けにくいという特徴があります。
近年、コロナウイルスの影響や仮想通貨のマイニングの流行により、世界中でプロセッサの不足が叫ばれています。Azureにおいても、サービスの新規利用が制限されるなど、サービスの展開に影響が出ています。Google社は、機械学習に特化したプロセッサであるTPUを独自に開発し、クラウドサービスとして展開しています。。
(参考:Microsoft Azure UK、サーバ供給不足のため一部サービスの新規顧客受付を停止

GCPの特徴や強み、活用するメリット

GCPの特徴や強みについて、見ていきましょう。

 特徴
【グローバルでの利用が前提となっている設計】
パブリッククラウドは世界中で展開しているサービスですが、管理コンソール上からサービスを利用すると、リージョン(展開している地域)の選択が煩雑だったり、リージョンごとのNW設定が複雑といった課題も生じます。GCPはグローバルでの利用を前提としているため、他のクラウドで生じるような煩雑さは発生しません。1つの画面で全リージョンのリソースを管理することができますし、仮想NWサービスであるVPCは全リージョンをまたいで構築可能となっています。

【特徴的な課金管理】
GCPでは「プロジェクト」という単位で課金が行われます。リソースの作成や権限の管理、課金は全てプロジェクト単位で行われます。プロジェクト制のメリットは、リソースや課金の管理が容易になることです。プロジェクトごとに細やかな課金のアラート作成や課金情報の可視化が可能です。また、リソースを削除したい場合は、プロジェクトを削除することで、プロジェクトは以下のリソースが全て削除され、消し忘れの防止にも繋がります。

強み
GCPの最大の強みは、Google社のサービスで使用されている強固なインフラ環境・技術を利用できることです。Google社で展開している身近なサービスでいうと、YouTubeや検索エンジンが挙げられます。YouTubeは世界中のユーザーが同時に動画のコンテンツを閲覧しても安定して動画を提供できるキャパシティを持っています。加えて、検索エンジンは大量のWebサイトの情報を解析し、検索した際に検索ワードとの関連性が高いサイトを瞬時に表示しています。このような基盤を利用できるため、GCPは可用性が高く、品質が非常に安定しています

 GCPを活用するメリット
上記を考慮すると、下記のようなユースケースの場合は特にGCPとしてのメリットが得られると考えられます。
・データ分析やAI開発を重視する場合
・グローバルかつ数多くのユーザーにサービスを展開する場合
・他のパブリッククラウドサービスと併用する場合
・コスト管理を厳格に行いたい場合

GCP、AWS、Azureを使うべきユーザー

3大クラウドそれぞれについて、どのクラウドがどのようなユーザーに向いているのか、説明します。

GCP
高速かつ高性能なデータ分析やコンテナによるアプリケーションの導入を考える場合、またはすでにパブリッククラウドを利用しており、もう1つのプラットフォームとして選択する場合はGCPを利用するといいでしょう。また、GCPで利用できるオフィスアプリ(Google Workspace)は非常に安く高機能でもあるため、オフィスアプリケーションを安価に利用したいスタートアップや社員が多い会社においても、GCPの利用は向いています。

AWS
3大クラウドの中では最もドキュメントやサービス、対応ベンダーが多いため、パブリッククラウドをはじめて利用するユーザーに向いています。また、量子コンピュータ、5Gなどの、3大クラウドの中でAWSでしか利用できないサービスを利用する場合も、AWSを選択するといいでしょう。

Azure
Azureはセキュリティに関するサービスが非常に充実しており、金融や防衛など、セキュリティ要件が高い企業においては利用が向いています。また、データ分析においても強みがあり、Microsoft365などのオフィスアプリにデータが散在している場合は、Azureによるデータ分析も有用です。

目的別オススメのGCP機能

GCPの様々な機能の中から、おすすめの機能・サービスについて紹介します。

データ分析基盤として
【Bigquery】
高速でデータ分析を行うための基盤です。数あるパブリッククラウドの中でも最高速レベルの分析速度を誇ります。

【Vertex AI】
統合的なAIプラットフォームになっており、AIのモデル構築から改善まで、AIに関する必要な機能のカバレッジが高いです。

【Data fusion/Looker】
BIツールです。簡単なBIであればData fusion、複雑な分析やダッシュボードが必要な場合はLookerを利用するといいでしょう。

【Data Catalog】
どこにどのようなデータが存在するかを記録しておくサービスです。(メタデータ管理機能)

コンテナの管理として
【GKE(Google Kubernetes Engine)】
コンテナを管理するための基盤としての機能を提供します。

マルチクラウド環境のための選択肢として
【Anthos】
AWS上でGKEを利用できるようにするためのサービスです。

【Bigquery omni】
AWSやAzure上のデータに対して分析を行えるサービスです。

GCPの料金体系

GCPの利用料金は、AWSなどと同じように従量課金制となっており、使った分だけ課金されます。またGCPの利用料金は、先述のように他のパブリッククラウドとは比較的に安いという特徴があります。
多くの企業においては予算が事前に決まっていると思います。
もし導入を検討している場合は、GCPには料金計算ツールがあるため、事前に構成を考えて、コストを試算してみるといいでしょう。料金計算ツールでは大まかな利用料金の見積もりが可能です
(参考:Google Cloud料金計算ツール

また、GCPのパートナー認定を受けているベンダー経由で申し込みを行うと、利用料から数パーセント割引を受けることが可能です。併せて利用してみるといいでしょう。

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