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【ERPシェア総まとめ】国内外の「市場規模」や「最新動向」人気製品まで合わせて解説

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ERPの市場規模は国内1000億円を超える

ERPパッケージの需要は高く、その需要は伸び続けています。本章ではデータを用いながら国内・海外別にそれぞれの市場規模を解説していきます。

国内の市場規模
まずは国内のERPパッケージの市場規模は矢野経済研究所の発表している「ERP市場動向に関する調査を実施(2021年)」によると2020年時点で1,201億6,000万円とされています。
(参考:ERP市場動向に関する調査を実施(2021年)| 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所

これは前年比1.4%増の数字で、今後も伸び続けると予想され、2023年時点では1300億円超の市場規模になると推定されています。

新型コロナウイルス感染症の影響で投資が抑制される一方で、経営環境の変化に対して優先的にERPに投資する企業も一定数存在し、市場規模がマイナスになるほどの影響はなかったようです。

世界の市場規模
ERPパッケージの世界での市場規模はApps Run The Worldの発表している「Top 10 ERP Software Vendors, Market Size and Market Forecast 2020-2025」によると、2020年段階で952億ドル、2025年時点では1000億ドルを超えると推定されています。
(参考:Top 10 ERP Software Vendors, Market Size and Market Forecast 2020-2025

2020年から2025年にかけてのCAGR(年平均成長率)は1.1%とされ、着実に成長していることが読み取れます。

矢野経済研究所の発表では国内においてERPパッケージライセンス市場は2016年から2023年までのCAGR(年平均成長率)4.1%で成長を維持すると推定されているため、海外に比べて国内の方が成長市場となっています。

グラフ, 折れ線グラフ  自動的に生成された説明

IT投資はコロナの影響はあるものの、トレンドとしては増加傾向にあります。

特に上図からも分かるように増加するIT投資の中においても他の分野を差し置いて、ERP投資は進んでいることが分かります。
(参考:国内企業のIT投資に関する調査を実施(2019年)| 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所

ERPの最新市場動向に関する重要トピック

ERPの市場規模が着実に拡大していることを前章でお伝えしましたが、最新動向を知るうえで2つのトピックを理解しておくと良いでしょう。

コロナ禍におけるDX推進がERP投資に追い風
まずコロナ禍におけるDX推進の意識向上がERP投資に良い影響を与えているという点です。

先述の通り、コロナの影響で一定投資抑制が見られ、2020年のERP市場は大きな拡大を見せることはありませんでした。しかし、見方によってはコロナ禍で投資抑制が起きた状況ですら1.4%の成長を成し遂げたと読み取ることも出来ます。

今後はリモートワーク・フレックス勤務など多様な働き方、そしてそれらを支援するDXに企業は対応する必要があります。上記の制度を整えるうえでERPパッケージの導入は必要であり、DX化の流れはERP投資にとって大きな追い風となることが予想されるため市場は底堅いと想定されます。

クラウドERPへの移行が進む
またERPは従来のオンプレミス型からクラウド型への移行が進んでいます。

矢野経済研究所の発表しているレポートによると、「今後も、IaaS/PaaSの利用が牽引する形でクラウドの利用は拡大を続け、2020年にはERPのクラウド利用率は45.8%に達すると予測している。」と記載されており、ERPのクラウド利用率は2020年時点でほぼ半数に達していることが分かります。
(参考:ERPのクラウド利用率は2020年に45.8%に達する―矢野経済研究所

今後も他製品と同様にクラウド化の流れは続くと見られており、このままの伸びが続けばクラウドとオンプレミスの比率が逆転する日も近そうです。

国内・世界におけるERP製品のシェア

国内のシェア
シェアを示す調査には様々なものがあり、本記事では2つの観点で国内におけるERPパッケージのシェアをご紹介します。

株式会社ノークリサーチの発表する「2016年中堅・中小企業におけるERP活用の実態と今後のニーズに関する調査」では国内ERP製品シェアは以下のようになっています。

タイムライン が含まれている画像  自動的に生成された説明

1位:富士通(GLOVIA smart / SUMMIT / GLOVIA ENTERPRISE)
2位:SAPジャパン(SAP ERP/ SAP Business All‐in‐one)
3位:大塚紹介(SMILEシリーズ:OSK)
4位:OBC(奉行 V ERP/新 ER)
5位:NEC(EXPLANNER)
(参考:2016年中堅・中小企業におけるERP活用の実態と今後のニーズに関する調査

この調査結果は2016年時点のものと少し古く、かつ中小企業なども入っているため、あくまで導入数ベースでの市場シェアということに注意が必要です。

もう一つご紹介する調査結果はIDC Japanが発表した「国内ERM市場ベンダー別 売上額シェア実績、2018年」です。ERMという表記になっていますが、一般的にERPと呼ばれるものと相違ありません。この調査結果は先ほどの調査結果と異なり、売上ベースでシェア実績を算出しています。

IDC Japanが発表したERP市場の国内シェアが以下の図です。

グラフ, 円グラフ  自動的に生成された説明

これによると、先ほどと少し異なり、以下のような順位となります。

1位:SAP
2位:富士通
3位:OBIC
4位:ワークスアプリケーションズ
5位:Oracle
(参考:2018年の国内ERPシェア2位は富士通、1位は? – IDCが調査)

従業員の規模別という観点では「従業員規模別でのシェア首位は大企業がSAP、中堅企業がオービック、中小企業がオービックビジネスコンサルタントとなった。また、前年比成長率が高かったベンダーは大企業がオービック、中堅企業がオラクル、中小企業がオービックだった。」と記載されています。

世界のシェア
実際にApps Run The Worldの発表している「Top 10 ERP Software Vendors, Market Size and Market Forecast 2020-2025」では以下のような市場シェアが発表されています。

グラフ, 円グラフ  自動的に生成された説明

1位:SAP
2位:Oracle
3位:Intuit Inc.
4位:FIS Global
5位:Microsoft
(参考:Top 10 ERP Software Vendors, Market Size and Market Forecast 2020-2025

SAP、Oracleなど日本国内でもおなじみの製品が上位にランクインしています。
しかし日本国内では少数の製品が一定のシェアを占めていましたが、海外では日本以上に複数の商品にシェアが分割されていることが大きな特徴となっています。

ERP製品を提供する主な企業を紹介

EPR製品の市場規模から市場シェアまでを解説しましたが、主要製品について特徴などを把握しておくことは非常に重要です。

SAP
ERPシェアの首位を走り、近年コンサルティングファームなどにおいてメインで導入支援されているのがSAP社の製品です。

SAP社の主要なプロダクトは以下の5つです。
・SAP ERP
・SAP S/4HANA
・SAP S/4HANA Cloud
・SAP Business One
・SAP Business ByDesign

この中でもクラウド型のSAP S/4 HANA Cloudは世界トップシェアを誇る製品であり、業務統合の際には、まず候補として検討される定番商品と言えるでしょう。
SAP S/4 HANA Cloudは機械学習の搭載により、大企業の膨大なデータを取り扱うことにも非常に長けています。

またSAP Business Oneは世界の優良企業で遂行されるベストプラクティスを基に開発されているため、導入により優良企業の業務プロセスに標準化することが可能です。導入時の費用が他のERP製品より高いということもあり、大企業を中心に導入が進んでいる製品です。

Oracle
Oracle社の製品としてはNetsuiteやOracle Fusion Cloud ERPなどが有名です。Netsuiteはクラウド型ERPとして有名で、世界200か国を超える企業で採用実績があります。

ERP、CRM、Eコマースなどの機能を一元管理することが可能で、業務効率化を図ることが出来ます。また管理した情報をリアルタイムに分析する機能なども有しています。

しかしオールインワンERPという性質上、カスタマイズには一定の制限がかかります。柔軟なカスタマイズが出来ないため、中小企業など比較的シンプルな業務効率化に向いています。

一方、Oracle Fusion Cloud ERPは多彩な機能を有しているうえに、複雑なビジネスフローなどにも対応することが可能です。そのためNetsuiteとは異なり、業務が複雑化しやすい大企業などを中心に導入が進んでいます。

Microsoft
Microsoft社のERPはMicrosoft Dynamics 365と呼ばれる商品でCRMやERP、SFAといった複数の領域にまたがる部門をカバーした統合ソリューションです。

Microsoft社はWord、ExcelをはじめとしたOffice製品を提供する会社です。そのため、Microsoft Dynamics 365の一番の特長はOffice製品との連携のスムーズさにあります。WordやExcelなどでデータ管理を行っている企業も多い中で、そういった企業にとっては導入ハードルが他のERP製品に比べて下がります。

オービック
最後はオービック社の提供するOBIC7です。これまで紹介したERP提供企業と異なり、オービックは日本企業のERP製品です。

OBIC7に対する国内の支持は厚く、導入実績は合計20,000社にものぼり、ERP主要ベンダーにおけるERP累計導入社数シェアNo.1を17年連続で獲得しています。
(参考:オービックがERP累計導入社数、売上高シェアともに1位を獲得

シンプルなシステム設計がOBIC7の特長で、その柔軟さに着目している企業が多いようです。

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