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「DX推進に不可欠なクラウド技術」をメリットやデメリット、事例と合わせて解説

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クラウドがDX推進を後押ししている

近年DXが注目され、その手法も従来のオンプレミスからクラウドへの移行が見受けられます。これはコンサルティングファームが多く手掛けるSAPなどのERP案件に関しても例外ではありません。

例として、ERP案件のクラウド化比率を確認するとERPパッケージのクラウド利用率は2021年にオンプレミスを上回り63.5%になっています。
(参考URL:ERPパッケージのクラウド利用率は2021年にオンプレミスを上回り63.5%に―矢野経済研究所

クラウド化比率が過半数となっていることからも、クラウド活用は一過性のものではなく、今後のトレンドであると言えます。

DXを推進するデジタル技術のABCD

デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するためのデジタル技術要素として、「ABCD」というキーワードが多く聞かれるようになりました。

本章で説明するビッグデータやAI技術などは扱うデータ量の多さなどを背景にクラウドへの移行が進んでいる現状を理解しておくことが重要です。

AI(A)
AIは一種バズワードのように各所で用いられますが、DXを推進するうえで非常に重要な技術です。

現在は「第三次AIブーム」の最中であると指摘されており、ディープラーニング技術などを用いて画像認識、音声認識など様々な実用的サービスが生み出されています。

BI,Big Data(B)
「B」には「BI(ビジネスインテリジェンス)」や「Big Data(ビッグデータ)」などが該当するとされています。

企業内で扱うデータ量が増加するにつれて、ビッグデータの技術などが発展し、データから導かれる結果を多くの人に分かりやすく可視化して伝えるためのツールとしてBIが発達しました。

Cloud(C)
ABCDのCにあたるのが、Cloud(クラウド)技術です。いまやクラウド技術はDXを推進するうえで不可欠な技術となっています。

コンサルティングファームでもERP導入などが盛んにおこなわれていますが、オンプレミスのものに対して、クラウド型が過半数を上回ったというのは先述の通りです。

Data Integration(D)
最後に「D」が指している技術は「Data Integration(データ統合)」です。DXを実現するうえで様々な場所に分散しているデータを集約・統合することが必要です。

データは部署ごとに分断されていることも多く、企業内のしがらみもあって自社では遅々として進まないケースも見受けられるため、外部のコンサルタントが価値発揮しやすい分野の一つでもあります。

DXの取り組みにおけるクラウドのメリット

クラウド化によるメリットはどのようなものがあるのかを解説します。

システム基盤を迅速に構築可能
まずクラウドを利用するとシステム基盤を迅速に構築することが可能です。オンプレミスの場合だと外部ベンダーなどを利用して、システム構築までに時間を要します。また自社にあわせたコンピュータ構成にする必要があり、技術的難易度も上がります。

一方、クラウドによる導入であれば上記のような構成を自社で考える必要はなく、手軽かつ迅速にシステムを利用することが可能です。

保守運用コストを抑えることが可能
システム構築が手軽なことに加えて、クラウドによるDX化では保守・運用にかかるコストを削減することも可能です。

クラウドのサービスは初期費用とランニングコストが低く抑えられるものが多く、従量課金制のものもあるため必要最低限のコストが発生します。

柔軟性が高い
柔軟性が高く、業務の変化などに対応しやすいのもクラウドのメリットです。例えば、一時的な需要期にサーバー容量を増設するなどの対応もクラウド型であれば、比較的手軽に行えます。

DXの取り組みにおけるクラウドのデメリット

クラウドを用いてDXを推進する際に注意したいデメリットをご紹介します。

移行に費用や工数が発生する
現状オンプレミスでシステムを運用している場合、移行に費用や工数が発生します。ERPなどの企業の中核を担うシステムの場合、移行作業は膨大な費用や工数がかかることを理解する必要があります。

またシステムが大型であればあるほど、移行する際の障害発生なども考慮に入れて慎重に移行作業を進めることが求められます。

既存システムの制限を受ける
システムをクラウド化できるかどうかは既存システムの状況に依存します。オンプレミスのように自由にカスタマイズが出来るわけではないため、既存システムによってはクラウド化が向かない、または難しいこともあります。

既存システムとクラウドの相性が悪い場合は、部分的にクラウド化ができないかなど出来る範囲でのDX推進が現実的です。

セキュリティリスク
最後にセキュリティに関して、クラウドサービスのセキュリティは、ベンダーに依存します。セキュリティ対策が不十分なベンダーを選んでしまうと、その分セキュリティリスクが高くなってしまいます。

しかし、最近ではクラウドサービスのセキュリティ水準も上がっているため、過度に心配する必要はありません。

DXにおけるクラウド利用で失敗しないためのポイント

クラウドを用いたDX推進で失敗しないために気を付けるべきポイントを解説します。

導入範囲を明確にする
まずはクラウド化する範囲を明確にしましょう。いきなりすべての社内システムをクラウド上に移行するのは非現実的です。

クラウドに移行するもの、オンプレミスのまま運用を継続するものを事前に切り分けておくことが重要です。

社内におけるDXリテラシーの底上げを行う
クラウドとオンプレミスではシステムの運用が異なることがあります。クラウドに移行したのちに使われなくなってしまったという結果に陥らないように、しっかりと従業員へのDXリテラシーの教育が必要です。

またDX化の改善サイクルを回していくためにも、社内全体のDXリテラシーの向上が求められます。

セキュリティレベルに配慮する
最後はデメリットでも少し触れた、セキュリティレベルへの配慮です。セキュリティリスクに厳しい業界での導入を検討している場合には、非常に重要となるポイントです。

クラウドに移行する前に許容できるセキュリティレベルを満たしているのかをしっかり調べておくと良いでしょう。

DXにおけるクラウドの成功事例

クラウドを用いた実際のデジタル技術活用事例をご紹介します。

AI活用による成功事例
ソニー損保では自動車保険にAIを活用しています。

具体的な活用方法としては、スマートフォンで計測した運転特性データから事故リスクを推定し、その結果に応じて、保険料を最大30%キャッシュバックするというものです。

スマートフォンアプリのみで完結するAI活用は数多くありますが、ソニー損保ではスマートフォンの操作の煩わしさを極力減らすため、アプリと専用デバイスとの自動連携も行えるのです。
(参考:2020年03月18日 AIを活用した運転特性連動型自動車保険「GOOD DRIVE」販売開始-ソニー損保) 

ビッグデータ分析基盤による成功事例
ドラッグストア大手のウェルシアでは、成長戦略を支えるデータ分析基盤をクラウド上に構築し、多様な分析要件を実現しました。背景としてはドラッグストア・コンビニエンスストアなどとの競争激化が挙げられます。

上記の課題に対するソリューションとしてAWS上にBIツールと分析データベースの構築を行っています。一日の販売動向を以前と比較して短いスパンで分析できるようになったことで、本部の具体的なアクション策定に繋がっている好事例です。
(参考:ドラッグストア業界のリーダーが 成長戦略を支えるデータ分析基盤をクラウド上に構築

ARやVRを活用した成功事例
最後は最近注目されているAR、VRを活用したクラウドDX成功事例です。前述のAI、ビッグデータなどと比較するとまだまだ事例が希少ですが、FACTORIUM(ファクトリアム)はARクラウドを活用している企業事例です。

「floatboard」と呼ばれるアプリを提供しており、このアプリ上ではスマホのARカメラでホワイトボードを投影し、参加者が自由に書き込みを加えることが出来るようになっています。

ARはポケモンGOなどにより有名になりましたが、クラウドARでは複数人が同時に参加することでよりインタラクティブな空間を生成できることが大きなメリットです。

(参考:AR技術を活用して仮想空間を共有できるリモートコラボレーションアプリ、floatboard(β版)をリリース

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